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血を吸うべく動物に近づいてくる蚊。
どうやって私たちヒトを含めた動物を検知しているのか?
蚊の生態と機能についてまとめました。
蚊の媒介するウイルスの危険性については下記記事をご参考ください。
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血は食料ではない
蚊の吸血について今では多くの方に知られる事になりました。
蚊にとって動物からの吸血は食料ではありません。メスのみが産卵の栄養のために吸血します。なお、ヒトだけでなく哺乳類や鳥類、蚊の種類によっては爬虫類などその他の動物からも吸血します。
普段はオスメスともに植物の蜜や果汁をエサとして吸って生命維持をしています。

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卵は水面に産み付けられ、幼虫/サナギは水中で育ち成虫になります。
それゆえに、水辺に生息することが多いのです。水辺といっても少しの水でいいので、放置された廃タイヤの内側や、空き缶、空きビンに溜まった雨水、庭やベランダの洗面器などのちょっとした容器に溜まった雨水でも繁殖します。
雨の後などはそういった水辺が増えるため、産卵活動のための吸血が活発になることも。
ベランダや庭の水が貯まる不要な容器は片付けたり裏にするなど、水たまりにならないようにしましょう。
どうやって人に近づくのか?
蚊はその小さな体にハイテクセンサーの集合体ともいえる高性能さを備えています!
遠くからは空気中の二酸化炭素を検知して動物がいる方向へと飛びます。
近くに来ると温度と乳酸を頼りに動物へと張り付こうとします。乳酸は筋肉疲労により排出される分泌物で、汗に含まれます。
スポーツや飲酒で体温が上がっている人、呼吸が激しい=二酸化炭素排出量が多い人、汗を多くかいていて乳酸の分泌量が多い人は蚊に狙われやすくなります。
また、足のニオイにも寄ってくるといいます。
くるぶしあたりを刺されることが多い経験はありませんか?
汗や足のニオイも身体や汗が直接臭うのではなく、分泌物と表皮の常在菌によって臭う物質が発生します。この常在菌は個人差があり、蚊にさされやすい・さされにくいという差に繋がります。
なお常在菌は誰の身体にも存在しており、それ単体で良い悪いと区別できる単純なものではありません。また、種類が多い人は不潔であるとか、そういうものでもありません。
NHKの番組「ガッテン!」ではアルコールをつけたティッシュ(市販のボディペーパーなど)で足首から足の裏、指の間などを拭くと蚊に刺されにくくなるという放送もしていました。SNSやウェブ上でも「蚊に刺される数が減った!」という声があがっています。※神経質に拭きすぎるのも手荒れなどの原因になる事があります。常在菌の中には肌をよりよく保つ効果もあります。
蚊にさされないために
上に書いたような足の裏をアルコール除菌する以外にも、様々な対策があります。
屋内では蚊取り線香、外出先では虫除けスプレーなどが定番ですね。
殺虫成分や神経毒により動けなくなりやがて死んでしまうなど、駆除ができるものが多く出ています。

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人体に安全なものではレモングラス、ローズ・ゼラニウム、ペパーミント、バジルなどのハーブ系。
蚊が嫌う匂いを発するので寄りにくくなるというものです。
庭のガーデニングにおいても忌避効果のあるハーブを植えられたりしています。
ただし、あくまで嫌うだけであって完全に寄ってこなくなるバリアにはなりません。
他には超音波により蚊が寄ってこなくなる、という製品もありましたが公正取引委員会から販売停止命令を受けた商品もあり、すべての製品を否定するわけではありませんが効能については不透明です。
さて、これらの蚊の忌避はひとまず蚊に刺される機会を減らすことは出来ますが、蚊はまたやってきます。
ウイルスの媒介に対する問題解決としては「先送り」にしているだけで、増える一方です。
ウイルス媒介蚊の根本対策は「駆除」して減らす必要があります。
我が社でも蚊取り器を取り扱っております。下記紹介記事をご参考ください。
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